「平均年収の高い会社に入りたいです」
派遣登録に来られる方の中には、お金だけを追いかけてくる人も少なくありません。「給料の多い少ない」は価値観として重要視される傾向があるので仕方がないことではあるのですが・・。
そういう日常があるので、ざっくりですが「〇〇(ウチの派遣会社名)さんの中で、平均年収の高い会社を教えて下さい」と言われることもあります。
企業サイドとの兼ね合いもあるので、さすがに全部教えることはできないのですが・・w 「求人から見る平均年収の高いところ」なら教えられるという実態があります。
ただ、平均年収の高い求人を教えるのはいいのですが、正しい見分け方を知らないと損をする人も出てきます。平均月収、平均年収で会社選びをしている方は参考にどうぞ。
平均年収は、あまりアテにしすぎない方が良い
平均年収だけで選ぼうとされる方には、なるべくもっと考えて仕事探しをするようにお願いしています。というのも、平均年収についてはアテに出来ない会社も多くあるんですね。
たとえば、次のような事例です。
A~Eさんまでの5人の小規模事業所があるとします。(わかりやすく5人にまとめています)
この会社の平均年収は600万円と求人に書かれており、企業の担当者さんに聞いても「わが社は平均年収600万です」と聞いています。
600万はインパクトもあるし、実際にウソではない。ウソではないんですが・・。
ですが、実情を知るとカラクリに気がつくんですね。派遣営業をやっていると、収入の実態は聞くことができるのでよく分かります。
平均年収600万の内訳は以下のようになっていることも少なくありません。
- A 社長 1,500万
- B 副社長 650万
- C 社員 300万
- D 社員 300万
- E 社員 250万
このように、社長など「役職収入が多くて平均が伸びるケース」はふつうにあるんですね。社員は250万~300万くらいで推移しているので、高給取りな会社イメージは無くなるはず。
そのため、「ぼくは平均年収がこの会社は高いから・・」とはオススメできないわけです。本当に平均的に高いならともかく、この実態を知ってしまうと教えられない・・。
「じゃあ、平均年収の高い会社は危ないのか?」というとそうでもありません。しっかりと見抜くポイントを知っていれば、求人票を恐れることは無いのです。
「勤続年数や経験」を踏まえた実例ケースのある求人をチェックせよ
すべての会社が、社員給与を公開することはないのですが、それでも見るところはあります。それが、「勤続年数や経験」といった就労後の働きに応じてどう給料が変化するかというところ。
怪しいところは本当に怪しいのですが・・(笑) 人材事業で働いている身からして、こういう表記は大丈夫というのはあります。
やはり安心な求人として目につくのは、リクナビNEXTやDODA
といった大手のサイトです。
求職者に混乱を招かせないよう、ちゃんとした年収表記が多いです。
リクナビ(年数・経験、手当にも踏み込んだ表記)
DODA(年齢や経験年数で表記)
勤続年数や年齢、経験を考慮した上で固定給やボーナスの表示もなされています。
すべての企業がこのように書かれてはいませんが、大手求人サイトであるがゆえに危ない会社は掲載しない方針が見受けられますね。
お金だけを見て、就労先を決めるのは良くないのですが、「年収表示にヤラセが無い」ということを重視するのであれば大手求人サイトを使うのはアリです。
小さな人材サービス会社だと、どうしても仕事を紹介したいがために怪しい表記も増えるのですが・・。
多くの求人掲載を許可する立場にある、リクナビNEXTやDODA
は求職者に優しいためオススメです。
ぼくも30代転職として使ったサイトなので、年収については偽りのない会社を探したい人はチェックされてみて下さい。