「”服装自由”の面接なら、スーツ姿なら問題ないかな」
よく企業から「面接の服装はご自由に」と言われることがあります。
求人募集でも「服装自由」と書いている企業が多いのですが、これらはトラップだと過去に書いたことがあります。(服装自由はトラップ) 常識の話なのですけどね。
ただ、ぼくも派遣営業として働くようになって、より深く知ることになったというか。企業の担当者が、服装をどのように見ているのかということを聞くことが増えました。
というのも、派遣に来られる方はスーツ姿の方が多いのですが・・。どうも「正装=スーツ」とだけ考えているようで、肝心な部分がおざなりになっている人が落とされる傾向にあります。
企業の担当者さんから聞いたことも書いておくので、参考にして頂ければと思います。
スーツだけど、残念な人は多い
30代の求職者になると、20代に比べて圧倒的にスーツ率が上がります。
20代だと私服で事業所に来られる方もいるのですが、さすがに30代は物を知っているので圧倒的にスーツで来られますね。
でも、そんなスーツ姿でも残念な人は多いです。それは、就活用の衣装をケチっている方です。
ケチるだけならいいのですが、企業サイドに伝わってしまっては意味がありません。どんな残念な結果になっているのか、事例として3つ挙げておきます。
① スーツがよれよれ
かなり勿体ないと思うケースですが、スーツで来ているのにヨレヨレでイメージが悪くなっている人がいます。このケースでは、お顔合わせに行くだけでマイナスに受け取られることがしばしば。
ぼくも派遣営業としてお顔合わせに同席するので、事前にアドバイスはするのですが・・。
指示した通りに、キレイにアイロンをかけてくる方は良いとして、アイロンが家に無いという方もいるんですね。男性の一人暮らしだと、珍しい話ではないのはお分かり頂けるかと思います。
そのため、「軽く天日干しだけして着まわしている」ということが企業側に伝わります。でもしっかりアイロンをかけて、ピシッと揃えてください。
これが不味いのは「ウチはスーツを着る仕事はしないけど、あの様子じゃ不衛生な人なんじゃないか・・」と後から担当者さんから派遣に言われてしまうことも。
言い訳として「アイロンが無い」は通じないので、せめてクリーニングするなど安いところで仕上げるべきです。
② 靴がボロボロ
また、就活にしろ転職にしろ。活動期間で考えるなら、スーツに合わせた革靴の用意はすごく勿体なく感じますよね。ぼくも、父親に借りて面接に出ていたこともあるのでよくわかります。
ただ、その1回の面接でも「靴は必ず見られている」と考えて下さい。
面接する側の立場になれば分かりますが、ひとまずどんな人物か様子を探ろうと思うと頭から足のつま先までチェックするはず。ここで、革靴が磨かれてなかったりボロボロだと分かるとマイナスなのです。
これも「スーツのよれ」と同じような理由ですが、貧乏そうなイメージになるため良くは見られません。
企業サイドが貧乏そうと思えば、偏見であっても入社後に物を取られるのではないかと心配する企業もあるんですね。
ぼくも、偏見はいけないけれど、事実レベルで社会にはそういう考えが根強いことは分かります。せっかくの面接です。お金を出すのが厳しいなら誰かに借りるなどする方向を考えるべきです。
③ ネクタイについて
ネクタイも見られているポイントです。
これはウチの派遣事業所の方針でもあるのですが・・。面接の前にはネクタイの色や、結び方なども派遣スタッフさんに指示するようにしています。
スーツを着る仕事を毎日している人はいいのですが、ぼくも含めてネクタイと無縁の仕事をしていた人は転職活動でネクタイが上手く締められないこともあるんですね。
色なども特に意識していなければ、かなり派手な物を持ってくるといった感じに。結婚式の使いまわしという感じで、ケチらずに一本でも買えば違うのですが・・。
これもまた、ぼくは父親に借りてしのいでいたように、誰にも借りられない人はいるんです。値段に抵抗があるなら、ネットでバーゲンになっている就活用のネクタイを探してください。
結び方が雑だったり、就活用にしては落ち着きのない色しか持っていなかったり。見た目で損をするのは、せっかくの面接チャンスが勿体ないので気をつけて頂ければと思います。
服装で損する人は、驚くほど多い現実を知った
派遣営業として面接に同行させて頂く中で、驚くほど服装に無頓着な方が多い現実を見てきました。ぼくも、親に借りるなどしていたため厳密に言うと適当だったので気持ちが分かります。
ただ、服装で損をしてしまうのは本当に勿体ないです。「面接をしてみようか」という段階に行けるのは、派遣にしろハロワにしろ関係ないんですよね。チャンスが目の前にやってくるわけなので。
もし服装に自信が無い方は、事前の服装チェックも行ってもらえる派遣会社か転職エージェントを頼るのも手。おおよそ、企業側が好む服装のポイントを教えてくれるので具体的な指示が貰いやすいです。
派遣やエージェントの担当者は、企業側の意向も汲み取って人材を送り込むわけですから。
かくいうぼくも、DODAでお世話になった時に「ちょっと靴が・・」とご指摘いただいたこともあります。それをきっかけに父親に借りるようになりました(苦笑)
面接を控えている方は、頭からつま先まで、ぜひ1度しっかりとチェックをするべきです。