- 「試用期間中に辞めるのは申し訳ない」
- 「転職したけど研修期間で嫌になった」
どんな会社も、試用期間がありますよね。研修制度が整っているところだと、バッチリ1ヵ月ほどお試しすることもあるシステムです。
これ、ぼくの勤める派遣事業所と取引のある会社ではほとんど採用されています。
しかし試用期間内で辞めていかれる方も一定数はいます。数字で言うとおおよそ2割くらい。元ニートや、フリーターに限らず、前職が正社員の人でも辞める人はいますよ。
でも、「辞める分には別に大丈夫だよ」って話をしたいと思い筆をとりました。理由も述べておきます。
試用期間中に感じる、会社への違和感は正解
まだ本格的に働いていない「試用期間中に辞める」という行為は、感覚的に良くないものとされています。甘えだ!とかいう人もいますが気にしないように(汗)
彼らの言い分は、「せっかく入社したのに、研修段階では何も分からないだろう」という話。
しかし、おおむね違和感を感じているなら辞めた方が良いとも言える話があります。ぼくも派遣営業をやっていますから、相談されることがあるんですよね。
- 「仕事の内容はいいけど、人間関係が上手くいきそうにない」
- 「思ったより仕事への取り組み方にクセがある職場」
ここは個人の感覚なので何とも言えませんが、ぼくが受ける相談では多い話です。確かに、雰囲気や場の流れって相性がありますからね。
そこで派遣営業の立場上なるべく頑張って欲しいので「もう少しだけ頑張ってみて考えてはどうか」というアドバイスをこれまでしてきました。
ですが結果的に、こういう悩みを相談してこられた方は辞めていく率が高いです。
数週間後に「やっぱり違っていましたー」とw
でも、これは「人の持つ直感」がどれだけ正しいかを物語っているだけだと思うんですね。
「直感的に動け」と言って辞められては困りますが、研修期間で辞めることに悩んでいる人なら、仮に辞めたとしても結果オーライなのではと思います。
なぜなら、「辞めてもすぐに次の行動に移せる状態にあるから」です。
研修期間で辞めたとしても、就活への集中力は持続できる
研修期間で見切りを付けると、「逃げグセが付くのでは」と考えてしまう人もいるのですがむしろ逆。
ウチの派遣事業所だと、研修で辞めた人はすぐ次の仕事も応募していたりするんですよ。
これはなぜかと考えてみると、「前回は研修で終わってしまったけど、次はしっかり頑張りたい」という強い集中力が生まれるからなんですね。
確かに、嫌な職場で何年も働くと、就活も億劫になって転職したくても出来なくなる人がいます。それに比べ、研修のみと見切りをつけた人は、エネルギッシュに溢れています。
やる気がある状態で辞めているようなものなので、無駄に精神も疲れておらず頑張れるという仕組み。
ぼくも研修でリタイアした人材を、数人ほどすぐに別の会社に紹介してきましたが、精神を病むまで頑張ったらこうはなれません。
「全体で2割くらい」と少数の人たちではありますが、さっさと辞める損切りが有利になっているということでしょう。
雇ってくれた恩を感じることは大事ですが「研修を受けたので継続しないと申し訳ない」という気持ちを、大きく背負うとそれはそれで厄介。
派遣や企業の立場で申し上げると、研修期間で辞めることはそこまで問題にならないんですよ。
たとえば本採用後の数ヵ月後(使えるようになった頃)に辞められる方のほうが、会社側もややこしく感じがち。
別に研修期間で悩み苦しむなら、辞めてもいいとぼくは考えます。
ニートやフリーターの方ほど、就活に億劫となるかもしれませんが「最悪、研修期間で辞めればいいかな」と頑張ってみる考え方もあるので参考にどうぞ。