「介護で働きたいけど、キツそうなので応募を迷っている」
こういう方はいますよね。ぼくも介護を始める前に思っていたことです。
介護は、「キツイ・汚い・給料低い」の3kビジネス。悪い点に絞ってしまえば、それは気持ちも億劫になりますよ。
この場合は、デメリットにしか目が行っていないので、まるで話も進みません。
これは介護に限らず、どんな仕事でも同じです。応募を迷う業界の粗さがしをしても仕方が無いのです。
それくらい、転職を考える人はデメリットに詳しくなる傾向があります。
それでは、逆にメリットは何?と聞かれそうなので、ぼくが実際に働いて感じてきた介護体験について書かせていただきます。(介護経験について)
ひと言でいうと、介護は一生の財産です。やれるなら、挑戦すべきですよ。
介護業に行こうか迷う段階で、介護に興味がある証拠
もうアラフォーにもなると分かるのですが、人ってじぶんのテリトリーがあるんですよね。
「こういう仕事はやるけど、こういう仕事はやらない」みたいな。
直観レベルの話ですが、「絶対にムリ」と思う仕事は基本的に、その段階では手が出せない仕事だと思っておくと良いです。
じぶんの中で、勝手に線引きをしているわけですから。
ここは、メンタル的に強くなったりスキルを磨くことで、「働いてみようと思える状態まで訓練」が必要です。
逆に、迷いが生じるという事は「やれるかも」と感じている証拠。
実は、ぼくがやった仕事は自信がなくても、「なんとなくやれそう」でやっていたものばかりです(汗)
これは、年齢とともに分かってくることなのですが、迷うならやった方が良いです。介護も例外なく、応募を迷えばやってみるべきでしょう。
それに見合うだけのメリットはあるのですから。3つのメリットにまとめてみました。
メリット①人間の生き死にの現場を知れる
昔と比べて、今は人の生き死にの場を見る機会がありません。
核家族化が進み、むかしのように、お年寄りと生活することもめっきり無くなりましたよね。
ぼくも例外なく核家族で育ちました。幸い、ぼくの祖父母はまだ元気なのですが、祖母が老いていくのは親戚づてに聞きます。
でも、会う機会が無いのでよくわからないという現状。
こういう人の生き死に寄り添う事は、本当は人間として大事なことで、しっかり目に焼き付けておいた方がいいとぼく個人は思っているのですが。
なかなか、現実はそうもいかないのです。
人として生まれてきて、人が亡くなっていくということを、肌で感じることは介護をやっていれば嫌でも感じさせられます。
ふつう、ぼくら若者が(といってもアラフォーですが)生き死にの事を考える機会ってないんですよね。
何だか、哲学的な話にも通じますが、「生きる」ということを真剣に考える機会が介護をやっていると増えるメリットがあります。
人間として生まれて来たのに、あまり生き死にの問題を考えないまま若いころを過ごすのは実に勿体ないとぼくは思います。
といいつつ、ぼくも介護をやらなかったら考えなかったですね。
メリット②「言葉だけ」ではない本当の感謝をされる
心から感謝されるという経験が、介護をやることによって得やすくなります。もちろん、お礼を言われたくて介護をやるわけでは無いのですが。
お年寄りは、達観した人生観を持っている人ばかりです。さすがに何十年も生きてきた人ですから、若い人のようにトゲが無くなります。
そのため、どんなことでも感謝してくれるのです。何か、日常に忘れていた大事なものがここにもあると思いました。
今、働いている人たちには余裕が無いですよね。
飲食やお店をされている方などはわかると思いますが、若い人を相手にした商売はギスギスしているのです。
年齢的にも余裕のない人が多いですから、少しのことで怒ったり、トラブルになるのですが・・。
お年寄りはそういったことが無く、たとえ職員がミスを起こしても、「ええんよ」と軽く許してくれます。
働いているんですが、人として生かされていることに感動することがありますね。
言葉だけのありがとうより、心のありがとうが得られる。これは大きいと思います。
「介護で働こう」と悩む人なら、こういったメリットは感じやすいと思います。
メリット③どんな人にもやってくる老後問題が勉強できる
これまでは、人間として・・・感謝されて・・といった、目に見えないメリットを中心に話してきました。
この目に見えないメリットゆえに、敬遠される方もいるのですが(笑)
ただ、介護はどんな人にも訪れる介護問題、老後問題についていちばん勉強ができる場所なんですよ。
介助スキルが身につくことはもちろん、介護制度など自身の親や兄弟が老いた時に役立つ知識がもらえます。
ふつうに過ごしていると、おおよそ介護当事者として問題を抱えた時に、ようやく知って焦るというケースがほとんど。
これらは、介護利用されているご家族の方を見てきて思ったことです。
みなさん、介護の世界をどこか別物と考えていて、突然やってくる問題にしているため対処しきれないんですね。
そういった、いずれやってくる問題にも対応できるようになるのは、介護職員の大きなメリットになるのです。
医療系の知識も増えてくるため、仕事以外にも役立つスキルなのでオススメです。
まとめ
介護職に迷う人は、1日で良いから働いてみると良いです。
先ほども書いた通り、何も介護に魅力を感じない人は、そもそも選択肢に入らないのですから。
例えば、ぼくがガッツリ体力を使う建築関係の仕事をやるかと言われたら、あまりにも非力なため想像すらできません。
介護をやろうかと考える人も、全く想像できない場合は悩むことすらないのです。
これがポイントだと思います。介護から得られる経験は貴重なものです。30代転職で悩むなら、一回やるだけやっても十分身になりますからね。
もし、迷っている仕事があるなら、それは介護でなくとも潜在的にじぶんに出来る可能性のある仕事です。
デメリットよりも、メリットを意識して挑戦してみるべき。
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