高校を中退しても、年齢的には高校生なので同級生に見かけられるのを嫌った。その結果、僕は不登校から引きこもり状態に。

しかし高校を卒業する年齢になって、新年度が始まると気分も変わる。

 

地元の同級生たちも、どうなっていったのか詳細は不明だ。それでも風の便りで、県外就職や進学した話などは聞く。

また、働いていればどう考えても昼間は表を出歩かないだろうと予測すると、僕が外出する上での不安が無くなるのがわかった。

 

両親も外出しない10代のひきこもり息子を心配して、外に出るよう散々促していたので出るようになった

しかし、不登校のひきこもりから、外出するニート状態になっただけのようにも思う。もちろん家にこもるよりは、精神衛生的には良いと思うけど。

家にいてもする事は限られていたので、僕にとっては外出することが楽しみだった。

「ニートは何しているの?一日暇じゃないの?」にお答えする

家から出られる状態になって、はじめて「自分はニートなのだ」と自覚した。

当時は「ぷー太郎」という言葉の方がしっくり来た。僕ら世代は、プー太郎とも呼ばれていたりした影響があるからだろう。

もう死語だけど、「プー」や「プー太郎」と言われる方が気持ちは楽に思う。「ニート」は悲壮感に満ち溢れている言葉だと感じるのは僕だけだろうか

 

そんなニート生活の話に移るけれど、外に出るようになって少しだけ友人と会うようになった。

すると決まって「いつもどこにいるの?」とか「いつも何をしているの?暇じゃない?」と聞かれるようになる。彼もニートじゃないからこそ、疑問に思うのだろう。

 

「ニートは暇か」と言われると僕に関しては、暇とは思わなかった。なぜかというと、働かないなりにやる事があるからだ。

後述するが、外に出られる人と言うのは暇なようでやる事はいくらでもある。僕もひきこもりになったころは、かなり病んだ事もあったが外に出て気持ちが変わる事がわかった。

 

「ブックオフ立ち読み」など古本屋に行って運動不足ダイエット!

例えば古本マンガ屋。ブックオフは近所に出来るのが遅かったのだけど、それでも色んな古本屋を利用しながら漫画を読みあさった。

時には図書館も利用して、読める漫画はとにかく読んで行った。

 

漫画が大好きな人にはわかるが、本気でマンガマニアとして活動すると時間がいくらあっても足りない。漫画という資料に目を通す仕事ともいえる

しかも立ち読みなので、腰や足はすぐに痛くなる。運動もせずにひきこもっていた反動は大きかった。

漫画の立ち読みと、一般の立ち仕事は比較できないが、それに通ずる体力消耗効果はある。

 

ニートに限らずダイエットが面倒な人には、長時間の立ち読みがオススメ。

脚はパンパンになるけれど、漫画を読みながら腹に力を入れるドローインなどを繰り返すと、カロリーを消費できる仕組みだ

またコンビニで少年ジャンプなど週刊雑誌を抱えれば、多少の腕力の衰えは防げる。

腕をプルプルさせながら読んでいる迷惑な客だったと反省している。これにより、ニートながらも腕力は衰えないまま生活できた。

 

パソコン欲しさをきっかけに、内職(在宅ワーク)を始めるニート

お金が無いので、ゲームセンターに行って人のゲームプレイを延々と眺めている事もあった。

今でいう実況動画プレイを見る感覚だ。ニコ動ほどワイワイしてないので、すぐに飽きるけど。

 

また、パソコンが23歳くらいで家に来た。「そろそろ我が家にもパソコンを設置するか」という事で、ネット環境が繋がったのはニートには大きい。

ただ、自分のものではないので長時間の利用はできなかった。家族で使うので、自分用に持っている人が羨ましい。

この頃になると、親からもらうお小遣いの少なさを感じた。パソコンが欲しいのに、月5000円では先が遠く買うイメージもわかない。

 

かといって、外に働きに出ると苦手な人間関係が待っているので働けない。そんな時に見かけたのが内職求人だ。

今の時代でこそ、クラウドワークスなどを通したパソコンとネット環境での在宅ワークができるのだけど、この頃は本当に限られた仕事しかなかった。

在宅ワークなんてカッコいい響きではなくガチの内職なのだ

 

選んだというより、探してもコレしかなかった仕事で「割り箸を袋に入れる」という業務だった。

お弁当などの割りばしは、小さな紙袋に入っているがその袋に割り箸を入れる作業。しかし、これはすぐに辞めている。

 

1組で0.2円くらいだった。5つまとめてやっと1円。最初はやる気満々だったが、1000円すら遠過ぎて気持ちが折れてしまった。

業者さんによると、10人いれば9人は辞めると言われたが、逆に1人は凄いと思う。

 

ニート状態でも通える”通信制高校”で高卒資格を取得!

毎日のように何かしらやる事はあるのだけど、ニートとして将来を考えると不安はいつまでも消えなかった。

毎日のように空白期間という経歴にならない物を積み上げているようで心配ばかり

 

ネットで掲示板を読んでいると、無職やニートをゴミ呼ばわりしていたり気分も落ち込んだ。ネットも都合の良いように解釈しないと、メンタルがやられる。

そこで、社会復帰に向けて通信制高校に行く事を決めた。

特に目標も無いけど、高卒認定を受けておきたいし、働く時には「高卒」を名乗れた方が有利だと思ったからだ。また通信制高校を知るキッカケは、親が見つけてきたことから。

 

今みたいにネットで探す感じではなかったので、親が変わりに見つけてくるというのはニートの僕を動かす原動力。

見つけてくる段階で面倒があるので、そこを取り除かれるとパンフレットくらい見てみようかという気になった

 

僕の頃は今みたいな「ネットで探す通信制高校」もないので、今の時代の人を羨ましく見ている。

自分で色んな学校から選びたい。僕は親が適当に見つけてきたので、あまり「探す」という感覚にはなかったので。

 

しかし通信制高校そのものは楽だった。ほとんど自宅でレポートを書いて、決まった日時までに学校に提出。

間違いが多ければ再提出するだけ。ちょっとだけスクーリングで学校に顔を出し、授業を聞くくらいで卒業できる。先生も優しく、通わせてもらえた事には親に感謝している。

 

ニートのまま、こうやって6年という歳月を過ごした。この期間で得たスキルや経歴は、「すぐ辞めた割り箸の袋詰め仕事」と「通信制高校の卒業認定資格」である。

漫画やゲームの趣味知識が仕事に生きれば、かなりストックもあるんだけど(汗)

 

今回はここまで!人生を語ると長くなりますよね。さっさと就職・転職のコツを教えろ!という声も聞こえてくる気がします。

そこでニートから正社員に進むための情報は1ページにまとめています。

「30代からではもう遅い・・」と嘆いている方ほど、ぜひ就職のきっかけに読んで頂ければ幸いです。

詳細はコチラ⇒30代フリーターが正社員になる方法