「正社員になるのは厳しいので、バイトの掛け持ちでなんとかしています」
僕の勤める派遣会社には、フリーター状態からバイトの掛け持ちをしている方も多く来られます。
派遣その物が非正規雇用も多いため、掛け持ちで利用される方はそれなりにいるんですね。
ですが、20代ならまだしも30代でバイトの掛け持ちをするのは、賢い選択とは言えません。
「正社員と副業」というセットならアリなのですが、非正規×非正規の組み合わせはオススメできません。
なぜなら、バイトの掛け持ちをしている方の多くは、正社員で働いた方が何十倍もマシになる環境に置かれているからです。
「30代フリーターの方にはバイトを掛け持ちするメリットがない」という解説をするとともに、掛け持ちせざるを得ない人はどう働けばいいのかを提示します。
30代フリーターには「バイト掛け持ちのメリット」がない理由
まず、バイトの掛け持ちに関するメリットとデメリットを見た上で、掛け持ちにはそれほどメリットが無いということを知っていただければと思います。
「自分は上手くバイトを掛け持ちしている」と思っている方でも、気が付かないうちにドツボにはまっている可能性があります。
バイト掛け持ちのメリット
掛け持ちするメリットは、現実的に考えると1つしかありません。
それは「非正規雇用者でも、掛け持ちによって正社員並みに稼ぐことができる」という点。
確かに掛け持ちすれば、それだけ稼げる金額も変わるので、正社員並みに稼いでいる人がいるのも事実です。
しかし、額面としてみれば同じくらいの給料を稼げているだけで、他にメリットらしいメリットは見当たりません。
一時的に稼げる金額に踊らされず、デメリットにも目を向けて下さい。
バイト掛け持ちのデメリット
怖いのは掛け持ちしているデメリットに気づけないことです。これから述べる話を、すでに知った上で働かれているなら何も言う必要はないのですが。
ウチの派遣事業所に来られる方の話を聞いていると、とてもデメリットを把握して働けている方が多いとは言えない現実があります。
正社員登用の無いままバイトをしても昇格が無い
バイトを含む非正規で働いている人でも、正社員登用を見据えて働けているなら問題はありません。
「掛け持ちは一時的」と考えていれば、その期間は頑張った方がいいですからね。
不味いのは、そのままバイトをしているだけで昇格が無い環境にいる人です。バイトなので、給料が上がっても時給数十円。よくて100円とかです。
「このままでフリーターでいいのかな?」と疑問を抱えつつバイトをするのは苦しいので、せめて正社員に昇格できる前提の場所で掛け持ちすべきでしょう。
自由に働けているはずがシフト都合や、掛け持ち禁止に悩む
仕事探しの相談に乗っていると、「掛け持ち禁止」に悩んでいる人の話を聞きます。
法律的には掛け持ちができないことは無いのですが、シフトの都合などが狂うから難しいんですね。
フリーターの掛け持ちバイトは、自分の時間に余裕を持たせた働き方になるのでいいとされていますが、こうなると本末転倒です。
バイトだと同じところで働ける時間が限られるので、他のところで稼ごうとするのですが・・。
結果的にお互いの会社の都合を考えていると、余裕のない時間で移動してゆとりのないシフトで働くことにもなります。
掛け持ちを両方の会社に理解してもらうということは、どちらかを優先しなければいけない時に迷いも生じます。
できる限り、1つに絞るべきというのはこういうところでも言えるのです。
確定申告や社会保険に関する手間が分かりにくい
一番厄介なのは、2か所で働くと確定申告や社会保険の兼ね合いが分かりにくくなることです。
ぼくの派遣事業所も、必ず勤務時間や社会保険についてお話するのですが・・。
掛け持ちされている方の相談になると、相談者や向こうの会社の状況が分かりにくいので混乱しやすいというデメリットがあります。
こちらが真っ当にシフトを組んで働いてもらっても、もう一つの会社で働いて大幅に稼いだとか・・。
そうなると確定申告が面倒になりますし、結局正社員として一か所で働いた方がわかりやすいという話になります。
これらを完全に理解できている人は、掛け持ちバイトをする人には少なく、むしろデメリットになることを分かっているので避けていますね。
まとめ 正社員として働いた方が、掛け持ちの負担を減らすことができる
結論を述べると、正社員として働く方が、掛け持ちで背負っていた負担を減らすことができます。
2か所で働くことで、それなりのお金を貰えることはメリットなのですが・・。
「正社員になれないから、バイトの掛け持ちでどうにかしよう」とまでは思うと、どこかで無理は生じてしまうと覚えておくと良いです。
正社員であれば、当ブログでも書いている通りそこまで難しくはありません。
いちばん問題なのは、掛け持ちした結果に正社員よりもキツイ勤務状態になることです。
「この掛け持ちの働き方なら、正社員で働いた方がマシなのでは?」と思いつつ過ごされている方は、一度求人アドバイザーなどに相談してみるなど対策を取るべきと言えます。
掛け持ちでき働けるだけの人材なら、普通に正社員の道を作ってもらえます。ムリをした働き方には、必ずガタがくるのでぜひ正社員に絞ることを提案して終わらせて頂きます。
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