「派遣会社や転職エージェントに行ったら、すぐに仕事を決めないと迷惑かな」
よくある誤解ですが、派遣でもエージェントでも。行ったからといってすぐに就職先を決めないといけないことはありません。もし、「早く仕事を決めて下さい」という対応を受けるようであれば、その会社は利用しない方がいいです。
こんな話をしているのは、同業の方とお話する機会があったからなんですね。就活不安を抱く人向けに対するカウンセリングセミナーで、就労支援を主に仕事にしている人の集まりで出会いまして。
その方は、転職エージェントで働かれている方だったんですが、ぼくも派遣事業で働いているので話がかみ合いまして。
休憩時間に話している時に、「すぐに仕事を決められなくてすみません・・」と利用者さんがいなくなることが多いと言っていたわけです。
「そんなことは心配する必要は無いですよね」とぼくも同調しましたが、肝心の求人サービス利用者の方はそう思えないようで。
確かにぼくも、人材業界のことを知らなかったときには、同じような気持ちでサービスを使っていたので理解はできます。でも、面談はタダで受けられますし、むしろお礼するのは会社側くらいの勢いで来て欲しいもの。
「なんなら、1年先を見越して派遣やエージェントに登録するくらいでもいい」という話を書いてみます。
派遣会社や転職エージェントは、じっくり仕事を選んでもらえる方が助かる
ハローワークと違って、派遣会社などは基本的に1対1の関係が強く構築されるんですね。担当者も付きますし、それに伴って仕事の提案をするなど二人三脚になります。
これが、登録スタッフさん目線だと圧迫感を覚えるかもしれません。
ただ、アドバイザー側はあまり気にしていなかったりします。理由は、仕事をじっくり吟味したうえで選んでもらえるなら、それに越したことはないから。
何となく給料が良かったり、早く決めないと別の人に仕事が取られるという焦りがあると、求職者がしんどいですから。派遣サイドも登録スタッフさんも長く続けられる仕事に就くことが最終的に重要です。
「焦らされて決めてしまった」という状況も、本人さんの気持ち次第で減らすことが可能です。先述した通り、ゆっくり吟味して決めて頂いて問題はないのです。
実際に「ゆっくり決めたいので、しばらく通いながら、その都度に入っている求人案件を見せて下さい」という人もいますので。これは、転職エージェントの方と話していて同じ意見でした。
そのため、焦らされるようならきっぱり断って、別のところに変えればいいだけ。納得のいくまで仕事を選んだとして迷惑にはならないというわけです。
1年先の転職希望者もいる。まずは相談から始めることが大事
例えばですが、すぐに職場を辞めるのに困る人もいるんですね。「会社側が辞めさせてくれない」とか、「後任の人が入ってこない」とか。
そのため個々の理由に合わせて、求人会社からフォローしてもらうために相談することは大事です。
「仕事を辞められない・・」と言いつつ登録されて転職希望している人は多いです。矛盾しているようですが、仕事さえあればこういった方は辞められるのでゆっくり通う傾向にありますね。
こういった際にも、小さな問題から一緒に解決していくのが人材サービスの仕事でもありますから。
例えば、ぼくが腰を痛めて介護をやめた後など、腰の具合など転職エージェントに相談したので助けられました。
慎重な方になると、半年先~1年先での転職を見据えて登録にも来られます。大抵の方は、「早く仕事を辞めたい」とか、「無職だから仕事が必要」と短期で決めるんですけどね。
その逆で、かなり計画的に担当者と転職先を調べて頑張っている人もいます。
大事なことなので2回言いますが、述べてきたように「短期で決めないといけない」と思っているのは利用者側の問題で、派遣やエージェント会社は何も思わないのがふつうです。
まずは相談して、「何に困っているのか」という部分を見つめれば、「すぐに仕事を決めなければいけない」という感覚も薄れていくはず。
ぼくの場合だと、DODAとリクルートエージェント
に相談しつつ仕事を探した感じですね。無職だったので早期に就職しましたが、どちらも対応には問題なく安心して利用できました。
- (参考記事:複数の仕事の案件をくれたのDODAの話)
- (参考記事:今の派遣営業に就くきっかけとなったリクルートエージェントの話)