「高校を中退してるんだけどなぁ・・印象悪いかなぁ・・」
中退経験のある人は、30代になっても経歴を気にする傾向にあります。ぼくも高校中退者なので、気持ちとしてはよくわかるんですね。「学校を辞めてる」って不良のイメージもありますのでw
でも実際問題としては、学校を中退していても活躍している人はふつうにいます。派遣に登録に来られる方も、事情があって高校や大学を中退されていたりするんですよ。
「中退してるけどやむをえなかった」という人もいたり「校則を破り続けて辞めることになった」など様々。しかし、理由なんてあまり関係ありません。
30代くらいになると、そこまで就職に「中退という事実」は関係ないとも言えるんです。その理由について、派遣営業として働く視点から解説させて頂きます。
誤解されやすい!「就職に必要な学力」とは?
ぼくは、高校を中退して通信制高校を卒業しています。
しかしながら、通信制を卒業する学力と言うのは、ふつうの高校よりもイージーモード。他の学校はわかりませんが、ぼくが通った通信は難しくありませんでした。
そんな状態で社会に出ていますが、特にこれといって学力面で困ったことはありません。よく、「高校くらいは出ておかなくちゃ」なんて言われる社会ですけどね。
実際問題として、「高卒」とか「大卒」って体裁の問題も大きいです。特にスキルや能力が無いと、「せめて学校卒くらいでアピールしよう」とするところもあるくらい。
ムダに「4年生大卒」がすごいと思ってる人もいるくらいです。少し古い価値観ですけどね。
でも働き始めると、一般職であればふつうに学校で習ったことなんて使わないわけです。もちろん、小学校レベルの読み書き計算はできる前提ですがw
科学的な知識や、日本の歴史なんてまあ・・使わないですよね。そういう意味で、就職に必要な学力は中卒・・小卒レベルで問題ないくらい。
派遣登録に来られたスタッフさんから「じぶんは中退していて、頭が良くないのですが・・」と相談されることもありますが、30代にもなってくるとあまり中退歴は関係なくなると断言できます。
人は時間が経てば別人になってしまうのが当たり前
「そういっても企業は学歴を見るんじゃないの?」という人もいますよね。
中退は就活に影響しないと書きましたが、これは30代の転職を目指すからこそ言える話でもあります。20代前半なら、さすがに学生時代から時間が経ってないですからね。そりゃ、触れない方が違和感があるというもの。
しかし、30代になっているのに10年以上も前の「中退」に固執するのも企業としてはナンセンス。「経歴は、なるべく近いところで起こったことを見る」という人事の方も多くいます。
まさに人事、面接をやってる人たちだけあってよくわかっています。「中退者=辞めてしまう」というイメージを持たれがちですが、それはもう過去の話。
人って時間が流れる中で変わっちゃうのが当たり前なんですよ。「むかしは○○だったけど、今は○○だ」という人も多いですよね。
それは成長であったり、考え方が変わるなど人として変化するからですよ。
逆に学生時代から、一切考えも変わらず成長も退化もしない人はいないです。「あの時に比べて、こういう部分が変わって働ける」と言えるものが身に付いています。
そういった意味で、人事は過去の「中退歴」や「ニート歴」を今どのように活かせているかを見ることは多いです。近況で起こったじぶんの中にある出来事を上手くアピールできるよう頑張ってみて下さい。
実際、派遣からお顔合わせにいっても「中退」について突っ込まれている30代の方って基本的にいないですね。
よっぽど、経歴的に聞くところがないなら「どうして中退を?」と質問されることはあるかもしれませんが・・。
中退していても、「職歴の書き方」などで別のところを主張するなどいくらでも方法はありますから。頑張っていきましょう。